2015年09月24日
板わさで一杯
もうずいぶんな昔、20世紀の終わりに近い頃、東京の蕎麦の超有名店【〇〇の〇】(特に名を秘す、秘さなくても〇系とか〇〇系とかの東京の有名蕎麦屋はどこも似たようなもんだが)へ出向いて、「盛り」を食った。箸を三回上下したら蕎麦盛りの下の竹すだれを食うしかなくなったので、お勘定して店を出た。「香川のうどん屋なら同じ金額でお腹がぱんぱんになるほどに炭水化物を摂取できるぞ」だなんて、野暮なことは、あたしゃ言わないよ(あ、言っちゃったか)。
いいとか悪いとか、そういう話をしてるんじゃない。そんなもんは、そんなもんだと当たり前のことをごくごく常識的に認めているってことを言いたいだけ。
江戸っ子は蕎麦をかまないで飲み込むとか、それも蕎麦の先っぽをつゆにほんのちょっぴりだけ付けて、一気にたぐり込むのが粋だとか言われているけど、その辺のことは、若年時代に東京に過ごしていたことがあるから十二分にわかっているし、さらに香川でもうどんをかまずに一気に飲み込むなんてのが私にとっては当たり前だから、そういう話はどうでもい。
しかし、江戸前を気取る人たちは、あの少しばかりの(箸の上下三回でなくなるんだよ)蕎麦を一体全体何のために食っているのか、よくわからない。正直あの程度の量では小腹もふさがらん。空腹時に食ったら逆に食う前より腹が減るくらいだ(笑。
実際のところ、【〇〇の〇】なんていう店でなければ、「盛り」一枚で普通に一食の楽しみを味わえる程度の質量があるのであって、すべての東京の蕎麦屋が、「食うだけ腹が減る場所」だなんて言わない。そして国産の蕎麦粉が高価なのも知っているし、お店の立地が我が田舎とは比べようもないほどに「高価な場所」であることも重々理解している。
「かというて、あれではねえ」なんて言い出すと話は堂々巡りになっちまうから、やめる。
さて、休日が終わると外食なんて、相手がうどん屋であろうと滅多にしない。
だから、この『腹減った』も家飲みのアテの話になるかと。
軽い酒のお相手には東京の蕎麦屋が供するものどもの素敵なことといったらない。
そういうわけで、今回は板わさ。

蒲鉾を一本分(蒲鉾は「本」で数えるのか?違うか?)まるまるそぎ切りにして皿にそろえて、ワサビを添えた。醤油はいらない。ワサビだけの方が蒲鉾のうまみと歯触り、そしてワサビの刺激を楽しめるから。
でも、冒頭の某店とか、一般的な東京の蕎麦屋における板わさは、こんなに皿にどさってもんじゃなくて、そぎ切りのほんの数枚をめでるものである。やっぱり「食うだけ腹が減る」しろものなんである。
その舌と胃へとへ至る感触を楽しみに酒をちびちびやりながら蕎麦の茹で上がるの待つものなのであった(とまあ、かばうつもりないけれど)。
こんなことを宵に飲みながらグチグチ書いてる私は、やっぱり、粋じゃない?
だわな。
いいとか悪いとか、そういう話をしてるんじゃない。そんなもんは、そんなもんだと当たり前のことをごくごく常識的に認めているってことを言いたいだけ。
江戸っ子は蕎麦をかまないで飲み込むとか、それも蕎麦の先っぽをつゆにほんのちょっぴりだけ付けて、一気にたぐり込むのが粋だとか言われているけど、その辺のことは、若年時代に東京に過ごしていたことがあるから十二分にわかっているし、さらに香川でもうどんをかまずに一気に飲み込むなんてのが私にとっては当たり前だから、そういう話はどうでもい。
しかし、江戸前を気取る人たちは、あの少しばかりの(箸の上下三回でなくなるんだよ)蕎麦を一体全体何のために食っているのか、よくわからない。正直あの程度の量では小腹もふさがらん。空腹時に食ったら逆に食う前より腹が減るくらいだ(笑。
実際のところ、【〇〇の〇】なんていう店でなければ、「盛り」一枚で普通に一食の楽しみを味わえる程度の質量があるのであって、すべての東京の蕎麦屋が、「食うだけ腹が減る場所」だなんて言わない。そして国産の蕎麦粉が高価なのも知っているし、お店の立地が我が田舎とは比べようもないほどに「高価な場所」であることも重々理解している。
「かというて、あれではねえ」なんて言い出すと話は堂々巡りになっちまうから、やめる。
さて、休日が終わると外食なんて、相手がうどん屋であろうと滅多にしない。
だから、この『腹減った』も家飲みのアテの話になるかと。
軽い酒のお相手には東京の蕎麦屋が供するものどもの素敵なことといったらない。
そういうわけで、今回は板わさ。

蒲鉾を一本分(蒲鉾は「本」で数えるのか?違うか?)まるまるそぎ切りにして皿にそろえて、ワサビを添えた。醤油はいらない。ワサビだけの方が蒲鉾のうまみと歯触り、そしてワサビの刺激を楽しめるから。
でも、冒頭の某店とか、一般的な東京の蕎麦屋における板わさは、こんなに皿にどさってもんじゃなくて、そぎ切りのほんの数枚をめでるものである。やっぱり「食うだけ腹が減る」しろものなんである。
その舌と胃へとへ至る感触を楽しみに酒をちびちびやりながら蕎麦の茹で上がるの待つものなのであった(とまあ、かばうつもりないけれど)。
こんなことを宵に飲みながらグチグチ書いてる私は、やっぱり、粋じゃない?
だわな。
Posted by MU-U at 18:45│Comments(0)
│酒肴