2012年02月22日
ワインとチーズとバゲットと

昨夜の食事。
ようやくこういうものだとのどを通るようになった。
白ワインとカマンベールチーズとバゲット。
前の日も似たようなパターンだったけど、さすがにワインの代わりに野菜ジュースだった。
今でもワイン、要はアルコールはまだ早いかもしれないが、もう飲んで終わっちゃったからしかたない。まったくもって、ワインという奴は一度栓を明けると飲み干さないといけないからたちが悪いや……という言い訳が使えるから嬉しい。
チーズはナイフで切り取りながら食べるのだが、バゲットは手で引きちぎって、それを歯でかみちぎるというのが我が作法ゆえに、ああいう姿になってしまっているのは、ご勘弁。
だってバゲットはそうやって食べるのが一番美味しい。絶対にそうなんだから仕方ない。
昔読んだ放浪の文人とか貧乏な留学生とか、あるいはまた普通の現地の人たちがセーヌ流るるパリの朝、その街角のあちらこちらの安ホテルに安アパルトマンへとワインとチーズとパンとを買い込み、ただそれだけで1日の糧として食べたとか、そんな話を読むにつけ、ああ、あの空の下で食べるそれらは絶対きっとおいしかろうなと思ったのを思い出す。
貧乏だけども貧乏たらしくない姿勢というものがある、そんな風に考えた。
自分もそうありたいとは願ってはみたものの、いわゆるフランスへ行きたしと思えどフランスはあまりに遠しの言葉通りである。
そんなに人生、自分の思った通りにはいきません。
貧乏なのは思った通りで、そこから抜け出したいという二次手段はなかなかかなえられずにいるけど、まあ、普通に生きていられれば、それで幸せか。
病に頭を舐め倒されると、かような妄想もまた……。
「パリの空の下 セーヌは流れる」か。
流れているのは見たし遊覧船にも乗ったけど、特に流れの水に思いいれることのほどもなかった。
ありゃね、パリの街なんてのは、男がひとりぼっちでとぼとぼと歩くべきものなんですよ、ツアーなんて……(以下略。
Posted by MU-U at 08:12│Comments(0)
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