2015年09月19日

カツオのたたき

 「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」の季節なんて、とおに過ぎてしまい、カツオ業界(なんてものがあるのならの話だが)では、初夏の上りガツオに対する秋の戻りガツオの季節である。
 初ガツオなんて江戸時代は、何とやらを質に入れてでもなんて言われたほどに、江戸時代の江戸っ子連中ははありがたがったらしいが、平成の凡人たる私には初ガツオのどこに狂乱すべき論点ないしは、観点があったというのか、まったくもって謎だ。
 粋?
 食いもん相手に、粋だとか、粋じゃないとか、どうでもいいことを云々する情緒及び、思考回路が私にはありゃしない。

 ともかくも、何だかんだ言って私はカツオが好きだ。
 たたきには目がない。

 それをご理解くださっている妻が月に一二度は夕食にテーブルに、カツオのたたきを供してくれる。それが嬉しい。
 初夏の上りガツオに対して、今頃の戻りガツオは北の海でたらふく食って脂がのっててとかいうけど、そこいら辺のスーパーの鮮魚売り場で買う、出来合いのカツオのたたきなんて、上か下か、行きか戻りか、なんてわかりゃしない。
 技術の進化により、私程度の凸凹舌の味蕾では、とれとれなのか、冷凍なのか、判断つかないもの。特にたたきに加工されたら、それはもう闇の中。
 だから何も考えずに食べる。

カツオのたたき

 薬味は大量の玉ねぎスライスと翌日の呼吸活動が気になるほどのニンニク、それだけ。大葉やらも欲しいところだが。
 付属のツユがあればそれでいただくが、今回はスダチ絞って醤油少々。
 マグロの話のときにも書いたけど、カツオのたたきも酒に合い飯に合う。私、大好物。

 カツオのたたきという調理法の由来にはいろいろあるらしいが、私としては、足の速い(すぐに生臭くなる)カツオの身味を外身を火であぶって膜を作り、内側のカツオ特有のもっちりとした新鮮さを保つために生まれたのではないかと、勝手に考えている。



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