腹 減った

　昨夜のこと、ふとした酔狂から深夜の古馬場出張を望んだ私は、降りしきる雪に傘を重たくさせながら、塩江街道でタクシーを待っていた。
　「あの信号待ちの車列の中にタクシーがいなかったら、今夜は出かけるのよそう」
　そう思っていたら、たいていはタクシーが来るんだよね。

　古馬場で行きつけの店で暴飲の徒となり、何時に帰宅したのか記憶がない。
　ただタクシーから降りて、積雪をざっくざっくを足に踏みながら歩いたのは、よくおぼえている。



　今日のお昼頃、近所の田んぼ。
　香川でこの積雪は久しぶりだが、あっという間に解けてしまう。
　玄関先に我が子が作った小さくていびつな雪だるまが二つ並んでいた。