2011年07月31日

黒田屋 梅干うどん

 【黒田屋】梅干うどんというと私にとって何ともなつかしいメニューである。
 古馬場かいわいを毎日のように散策していた若き日、深夜あるいは早朝に泥酔して帰宅するためにタクシーに乗るのに、わざわざ田町まで千鳥足ならぬ瀕死の白鳥の足取りで歩き向かい、【黒田屋 田町店】梅干うどんを食べていたのを思い出す。

 嗚呼、あれから幾星霜ぞ!

 梅干うどんというのは、わずかながらも他のうどん屋でも供していたが、私には【黒田屋】のものが一番口にあった。
 黒田屋の梅干うどんは、梅干の酸味でうどんを食わすというよりも、チリメンジャコやら何やらかにやらの具だくさんで、いわば、お茶漬けのご飯をうどんに変えたような味わいで、酒の〆にちょうどよかったのだ。理屈でいうなら、こうなる。
 理屈抜きにすれば、ただ単に好きだったからであり、そうして、さらにはネオンの街で酔ってから帰宅するまでの軌跡を「こうだ!」という筋道に決したいという、律儀な想念からでもあったかもしれない。

 その大好きだった梅干うどんが私が古馬場通いをやめてしばらくしてから、【黒田屋】のメニューから消えたと知った。やたらと悲しかった。でも、もう私には古馬場に通いつめる意義も意図も理屈も失っていたので(特に理由を秘す)、「まっ、いっか」なんであった。

 それが復活してるって聞いた。
 こりゃ行かねばならん。食わねばならん。
 そういうわけで今日のお昼に、【黒田屋 勅使店】へと向かい、梅干うどん430円を注文した。

黒田屋 梅干うどん

 見た目は昔どおりのようだし、味わいも同じかしらんね?……と少々心もとないのは、昔と違って泥酔していなくて食べたからか(呵呵大笑。
 ごちそうさまでした。うれしゅうございました。



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この記事へのコメント
どわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
なんでこういつもむぅさんの記事は私にガシッとハマるんかねえ。
ほんま!不思議やわ(もしや知人・・・?笑・・・のハズないか)

飲み→黒田屋 梅干うろん!!!!激しく同意!!!!!
あ、もしくは昔のこんぴらうどん釜揚げ、あ、もしくは鯉丹後・・・

私もなつかしくなってきたぞ!
家で入谷(歩いていくほどご近所さん。今は麺だけ売りよる)
の麺をゆがいて梅干のせて食べよかなー ふ。
Posted by あちこ at 2011年08月01日 11:58
あっはっは。どこかのネオンの前で行き違っていたかもしれませんね。
ここんとこ、年に1、2度程度しか行けない。

こんぴらうどんも行きましたが、鯉丹後へは黒田屋とほぼ同じくらいの割合で通ったかも。酒の〆だけでなく、「これから飲むぞ~!」って時にも。

そういえば、セルフのチェーン店たもやの薬味の梅干もなかなかよろしいかと。
Posted by むぅむぅ at 2011年08月02日 20:00
 
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    コメント(2)