2011年09月03日

しんせい

 台風の日はコロッケが食べたくなるっていうんだっけか、何か、そんなパブロフの犬めいた言葉を聞いたことがある。
 そういえば、本屋へ行くとトイレに行きたくなるってのもあったよねえ……あれは、はるかなる昔、20世紀の伝説だけど(笑。

 例によって、そういうわけで、その台風コロッケをば味わうべく、今朝の私は、高松市新田町の【しんせい】へと向かったのであった。
 うどんのダシにとろけゆくコロッケを舌に転がす楽しみも悪くない。

 麺類とコロッケの相性の良さを私は東京時代におぼえた。
 駅の立ち食いそばで食うコロッケそばの美味さがなんとも言いがたく素敵だったのである。
 今でも東京へ時たま行けば、駅の立ち食いでコロッケそばを食う慣わしだ。
 東京の立ち食いそばのコロッケは、つゆに浸して溶けてしまわないように固めに作られているが、香川のうどん屋のコロッケはそこまで念を入れて作られていなく、つまり、普通のコロッケなので、かじってからダシにつけると断面から一気に崩壊のはかなさを味あわねばならないのが難点なのだ。
 でもダシとコロッケの和合した味わいは何ともいえぬ。

 ともかくも【しんせい】に付き、かけうどん(小)210円をまずは注文し、配膳口兼清算所へと進みながら天ぷらの棚を見ていたら、突如としてカボチャの天ぷらの姿が目に焼きついてしまった。
 その瞬間、コロッケはやめ(というより、コロッケがあったかなかったかすらわからん)、カボチャの天ぷら120円に決定。

しんせい

 三日月型の姿をしたカボチャの天ぷらがちょうどよくドンブリの端っこにおさまり、脇役の天かすにネギとショウガ、そうして辛い辛い唐辛子と調和している姿が美しい。
 じゃかじゃかと食いたおして、ごちそうさまでした

 コロッケはまた次の台風の時に(笑。



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この記事へのコメント
オイっ!(とツッコミ)

なんだったんじゃーーーーコロッケの前フリ(爆)

条件反射の話みたいなのをふんふんと読みつつ
しかし写真にはとろけたコロッケじゃない物体が・・・カボぽい

コロッケは別皿にとり、ソースをかけ、ソース味の
じゃがベースをクチにいれたままうどんのだしを飲むのが
好みなワタクシどす。のせる勇気がまだナッシング(^^

先日、中1の甥(薩摩っこ)をうどんにつれていったら、
うどんにチクワのせ、そのチクワに直におソースを・・・
あああああ、あんた何しょんなーー!!!!!叫んだわー
うどんのだしに直におソースが!!!!!
本人は「これがうまんじゃー」

ま、、人それぞれっちゅーことで。。。
Posted by あちこあちこ at 2011年09月04日 12:25
えーっと、うどんの話を書くときには、可能な限り本論と繋がるような繋がらないようなネタで前フリをしなくてはならない……『恐るべき讃岐うどん』が世に出て以来、そういうことになっております。
そうして、前フリと本論とがかけ離れていようと問題にしてはならないとされていることも周知のところであります。はい(笑。

とにかくもカウンターでの思考の急転直下、コロッケよりカボチャを選んでしまったのでありました。

うどんダシとソースを混ぜる勇気は私にもございませんが、某うどん店で醤油うどんに間違えてソースをかけてしまい、嘆いておられたご婦人を拝見したことはございます。
Posted by むぅむぅ at 2011年09月04日 20:39
 
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