2012年01月19日

ナポリタン

 スパゲッティ・ナポリタンといえば、本家イタリヤのナポリに置いてはそんなメニューは存在せず、しかし、最近は日本人観光客が「ナポリタン!ナポリタン!」と小うるさいので現地のナポリターナの料理人さんは仕方なく「ナポリタン」なるメニューを日本人用に限って用意してあるのですと……ほんまかいな? って話は前にも書いたか。
 いやしかし、ナポリタンといえば私ら世代からすると、葛城ゆきの「ナポリタ~~~ン、破れかけたタロット投げて♪」に限るとか大ボケをかますのも、すでにやっちまってたか。

 我が人生最愛のナポリタンは、高校時代、高松市図書館(今の市民文化会館か)の1階の軽食堂(きっちゃてん)で食べたそれである。
 あれから幾星霜の日々を重ねたが、アレ以上のナポリタンに出会ったことはない。
 こういう味の思い出は人を不幸にする。何を食っても「あれ以上のもの」に出会えないのだから。

 一年三百六十五日(うるう年には三百六十六日)ともかく四六時中腹をすかせていた若き日だもの、あのころに食べたもんをこえる美味しさにはそうかんたんに出会えないのは、致し方ないことなのである。
 それは理解している。


 でも、たまには「ナポリタンを食いたいな」と思うのである。
 高速道路の高松西インター出てすぐの……といえば、入る直前でもあるのだが……というのは当たり前なのだが、そこの【L.S.Cafe】にてランチタイムに「こんにちは」。
 このお店のランチタイムは、確か随分と長いのだが……。

 ナポリタンのセット750円を注文。

ナポリタン

 熱せられた鉄板に乗せられて供せられるのは、我が思い出のナポリタンとおんなじだ。
 熱い鉄板の上でトマトケチャップがジュージューと身もだえしてるのが楽しい。
 セットメニューなので、画像以外にドリンクバーが付くのがお得。

 ただ、もうすこし麺が太めでケチャップもだっぷりしてたらよかったかしらん。
 鉄板に麺が引っ付いてしまうんだな、これだと。
 かてて加えて、うっかりタバスコをたらしこみ過ぎた私がいけなかった(辛いの好きだからとはいっても、ものごとには限度ちゅうもんがある)。味を壊してしまったかな。その分、ドリンクバーのジュースが甘くて美味しかったけど。

 ちょっと思い出相手に苦戦をさせていまったけど、お店で食べるナポリタンってこんなものが基本かな。
 それが不満なら、洋風弁当やランチの端っこにちらっと盛られているケチャップまみれのパスタ……これはちと悲しいが、しかし、美味い。

 あれこれ申すのも我が思い入れと思い出ゆえ、ごちそうさまにございました



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この記事へのコメント
私の求めるナポリタンは鉄板の上に卵が敷いてあるタイプのやつです♪

通学路にあった喫茶店の換気扇から流れる独特のニオイを思い出しました。あのニオイの主なる成分はナポリタンではないかと思っております。
Posted by ハチミツ at 2012年01月19日 14:14
ハチミツ様。
私の記憶の中の場合は、鉄板の上にでなくて、スライスしたゆで卵がスパゲッティに乗せられていました。
ナポリタンから漂う香りって、洋食屋さんの匂いそのものですよね。
Posted by むぅむぅ at 2012年01月19日 20:00
 
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    コメント(2)