腹 減った

　ある日の午後にございました。
　ワタクシはあいも変わらず「牛肉食いたい」との欲求やむことなく、悶々と時を過ごし、ついに決意をいたしました。

　「よしっ牛肉買いにゆく！」
　「でも生肉買って焼くのも面倒だ！」
　「したがってホットモットで焼肉弁当だ！」
　「そうだ、お店の前に『ステーキ丼』というのぼりも出ているではないか！」
　「両方、買うてまえ！」

　まずは、焼肉弁当（値段忘れた）。



　ううむ……。
　焼肉というより、肉野菜炒めないしは、翌日温めなおしたすき焼きのようなものではないか！
　何ということなりけるかとぞ、涙を落としはべりぬ……。
　でも、味は悪くない。濃い目、くど目の味付けが牛肉によく似合う。

　とっりゃえずやっつけた。
　でも全部は食わなかった。


　さて、お次は、ステーキ丼（同じく値段忘れた）。



　見ればわかるとおり、肉のかたまり感は、こちらに軍配が上がる。
　がしかし、ご飯に乗っているというのがワタクシ的には高得点とはなりがたい。
　「ステーキは白飯だぞ、おい！」と一人ごちる。

　とはいうたものの、こっちを先に食べた方が、肉肉感はより楽しめたかもしれないな。

　今度はやっぱり生肉のでっかいのを購入して自分でステーキに焼いてみるかと思いながら、二つのおべんとうに対しまして、ごちそうさまにございましたと一礼。