2011年07月09日

福島の酒 【榮川】

 つい先日、私は当ブログサイトにおいて、「肉よ さらば」と題して我が食事療法の進発式を述懐した。

 この食事療法、ただ肉だけじゃなくて酒も駄目なんである。
 何ゆえの食事療法なのかを明かさずに書いているから、私ならびに我が妻以外の人間には何が何して何とやらでちっともわかんないだろうけど、どっちかといえば、高カロリー系の摂取(特に夜分のそれ)を控えようという消極的なものであって、何が何でもやってしまわないと、「御身は切腹、御家は断絶」となるほどのものであろうわけもなく、よって常に意志薄弱の私には、かつての断煙のときほどの決意も熱意もないのである。
 あかんなあ。まったくもってあかんなあ。
 この私のだらしなさを何としよう。

 「とっりゃえず、酒でも飲んで気分転換をはかって、今後の策を練ろうではないか」
 「そうだ、そうだ、そうしましょう」


 「ともかくも、我ながら、まことに阿呆よのう」という次第になって、昨夜は深夜のあぜ道を近所のコンビニまでとぼとぼと歩いて行った。
 ビールや発泡酒の類は、腹がふくれるし、気合を入れて飲んでしまう。
 「日本酒の冷酒をちょいとやるなんてのか、オツじゃないかい」って思って、売り場を物色していると、「福島の酒」と小さなポップがほのかに目立つボトルを発見した。
 それを見たら、猪苗代湖ズの「I love you & I need you ふくしま」が思い出されてしまって、手に取ってレジまで連れて行ってしまったよ。
 私も諸般の事情があってして、「福島が好き」なのである。

福島の酒 【榮川】

 何とまあ、【榮川】だったよ。
 ああ、なつかしい、今を去ることウン十年前、春まだ遅い福島へ旅をして、お土産に買った会津の酒じゃないか。
 お土産に買って持って帰るつもりが、列車の向かいに座っていたお方と話がはずみ、「では、これでもやりますか?」って二人して飲みはじめて、上野駅に着いたころには空瓶と酔っ払いが二人出来上がっていたという、嬉しい思い出を作ってくれた酒だ。

 そういうこと、ああいうことを思い出し、静かに飲んでいる。
 あの時行った会津はいまだ雪が残っていて、そうだ、ちょうど2月の終わりか、3月はじめごろではなかったか。
 のどかな静かな雪残る街並みであった。



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