2012年03月05日

オオイヌノフグリ

 なかなかにひどい命名である。
 オオイヌノフグリ
 大犬の陰嚢

オオイヌノフグリ

 意味がわかれば、「ちょいとこば、悲しかねえ」。きれいな花なのに。
 花が咲くと実が付くのだが、その実のかたちが犬の陰嚢に似ているゆえに、かくも気高き御名をいただくようになったのだとか。
 ほんとうかねえ。
 こんな小さな花と実から、犬の股間の造形物を想像するか、普通の人が……。

 ちなみに、このオオイヌノフグリというのは外来種であって、日本古来の種は、これよりも大きくないがゆえにイヌノフグリという和名なのだそうだ。
 オオイヌノフグリが外来種だけあって力強くて、今ではイヌノフグリの方は絶滅危惧種なのだとか。ほとんど見られないという。実際に私も見たことがない。

 でも、そういう植物同士の勢力争いはともかくとして、この青くて小さな花は早春の野に宝石のごとくに美しい。
 そう思う。



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